アジア10カ国・地域発米国向け海上コンテナ、10月は中国が8%増と18カ月連続プラス

アジア10カ国・地域発米国向け海上コンテナ、10月は中国が8%増と18カ月連続プラス

デカルト・データマイン調査、全体も4.8%プラスと復調傾向持続

米調査機関デカルト・データマインが12月13日公表した海上コンテナ輸送量実績調査結果によると、11月のアジア主要10カ国・地域発米国向け(往航)輸送量は前年同期比4.8%増の169万6284TEU(20フィートコンテナ換算)だった。

前年実績を上回ったのは17カ月連続で、11月単月の実績としては過去最多を更新。総じて新型コロナウイルスの感染拡大による貿易不振から脱却、復調の傾向が持続している。

11月の実績を上位10カ国・地域別に見ると、トップの中国は8.0%増の108万6966TEUで、18カ月連続のプラスを記録。堅調を維持している。

2位の韓国は6.4%減の16万2125TEU、3位のベトナムは16.6%減の9万2599TEU、4位の台湾は4.2%増の8万47TEU。プラスとなったのは5カ国だった。

日本は海外トランシップ分の増加に伴い直航分が縮小した影響で21.8%減の3万332TEUにとどまった。

主要品目別では、トップの家具類がベトナム発の落ち込みで4.2%減となったものの、2位の機械類が21.3%増、3位の電子電機が11.3%増、4位のプラスチックが42.7%増など、上位は総じて堅調だった。

一方、米国発アジア主要10カ国・地域向け(復航)の10月分は4.9%減の46万7641TEUで、5カ月連続のマイナスを記録。中国向けは10.5%減の14万2868TEU、日本向けは9.8%増の5万3601TEUだった。

(藤原秀行)

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