独デリバリーヒーローが宅配サービス「フードパンダ」の日本事業売却、撤退へ

独デリバリーヒーローが宅配サービス「フードパンダ」の日本事業売却、撤退へ

22年第1四半期めど、競争激化受け参入から1年半で

料理などの宅配サービス「foodpanda(フードパンダ)」を展開しているドイツのDelivery Hero(デリバリーヒーロー)は12月22日、フードパンダの日本事業を、2022年第1四半期(1~3月)をめどに売却すると発表した。具体的な売却先の候補など詳細は不明。

競争激化を受け、宅配サービス以外の分野に経営資源をシフトするのが狙い。既にドイツでもフードパンダのサービス縮小に踏み切っている。

フードパンダは2020年9月、日本市場に参入。料理だけでなく、食料品や生活必需品の配達も担う「qコマース」に注力し、都市部を中心にサービスエリアを広げていた。ローソンの商品宅配も手掛けている。参入からわずか約1年半での撤退となる。

料理などの宅配業界では、米大手のDoorDash(ドアダッシュ)が今年11月、フィンランドの競合Wolt(ウォルト)を買収する方針を発表している。競争激化に伴い、今後は業界再編が進みそうだ。


フードパンダによる宅配のイメージ(ローソンプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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