JR貨物、広島の脱線事故受け積み荷の偏り対策を強化へ

JR貨物、広島の脱線事故受け積み荷の偏り対策を強化へ

当該区間で発生を確認、輪重測定装置の設置を検討

JR貨物は1月4日、昨年12月末に広島県で起きた貨物列車の脱線事故に関し、概要を公表した。

原因は調査中とした上で、JR西日本が当該箇所に脱線防止ガードを増設するとともに、当該箇所を通過する貨物列車は時速45キロメートル以下の徐行運転をするということで運転を再開したと説明。

 
 

併せて、今回脱線した貨車が積載していたコンテナに許容値を上回る偏積(積み荷の偏り)が認められたため、対策を講じる方針を示した。

JR貨物は2014年6 月に北海道で起きた道南いさりび鉄道線(旧江差線)の脱線事故を受けて偏積対策を講じていると強調。その上で、利用運送事業者の協力を得て、偏積がないことの確認を徹底するとともに、ハード対策として、輪重測定装置の設置を検討すると報告している。

事故はJR山陽線の瀬野駅~八本松駅間でJR貨物の広島貨物ターミナル駅発東京貨物ターミナル行きの「第1068列車」(25両編成)が脱線。当該区間は急こう配やカーブが続き、「セノハチ」と呼ばれる運転の難所として知られている。

(藤原秀行)

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