独スタートアップ、歩行支援強化したパワースーツの新モデル公開

独スタートアップ、歩行支援強化したパワースーツの新モデル公開

早期警告システムで現場の安全性確保、日本市場は3月下旬出荷へ

現場作業時などに装着して体への負荷を軽減するパワースーツを手掛けるGBS(東京都中央区銀座)は1月5日、ドイツのスタートアップ企業German Bionic(ジャーマン・バイオニック)が、米ラスベガスで開催中の先端技術に関する大規模展示会「CES2022」でパワースーツ「CrayX(クレイエックス)」の新モデルとなる第5世代を公開したと発表した。

新モデルは歩行支援を強化し、初めて身体の2つの部位をサポート。荷物を移動させる際に、脚を前方に優しく押し出すことで、荷物の持ち上げと歩行の両方を行い、作業者の早期疲労を軽減しエネルギーレベルを維持できるのが特徴。

German Bionicが開発したAIを用いた人間工学に基づく早期警告システム「スマート・セーフティ・コンパニオン」を備えており、現場の安全性確保に配慮している。

現場作業を考慮して防塵・防水の性能に関する国際的な規格IP54に準拠した試験を実施、建設現場や屋外倉庫などで対応できるようにしている。さらに、40ボルトのバッテリーとエネルギー管理システムの刷新で稼働のパワーを強化している。

日本市場には今年3月下旬の出荷開始を予定している。


第5世代の新モデル(GBS提供)

(藤原秀行)

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