私募リートに出資済み、商業施設や住宅も投資検討
大和ハウス工業は1月12日、シンガポールの不動産・小売大手メトロ・ホールディングスと戦略的提携に関する覚書を締結したと発表した。
メトロはシンガポール証券取引所に上場。同国や中国、インドネシア、英国、オーストラリアで事業展開している。大和ハウスはメトロが持つ不動産の事業経験やノウハウを活用し、アジア太平洋地域で物流施設や商業施設、住宅などの領域の不動産投資・開発を加速させたい考えだ。
メトロは大和ハウスの100%子会社Daiwa House Asset Management Asia Pte. Ltd.(ダイワハウス・アセットマネジメント・アジア)が組成した、アジアの物流施設などを投資対象とした私募リート(不動産投資信託)「Daiwa House Logistics Trust(ダイワハウス・ロジスティクス・トラスト、DHLT)」に4130万シンガポールドル(約35億円、発行済み投資口の7.65%相当)を出資している。
大和ハウスは既にベトナム、マレーシア、インドネシア、タイといった東南アジアの各国において物流施設などの開発・運営を手掛けている。大和ハウスグループは海外売上高の拡大を中長期の経営目標に掲げており、今回の戦略的提携もその一環。
(藤原秀行)