AirX、中国メーカーと旅客・物資輸送用「空飛ぶクルマ」の国内プレセールス契約締結

AirX、中国メーカーと旅客・物資輸送用「空飛ぶクルマ」の国内プレセールス契約締結

25年の大阪・関西万博で運航、アピール目指す

ヘリコプター運航などを手掛けるAirX(東京都新宿区 )は1月20日、中国で「空飛ぶクルマ」を開発するEHang Holdings Limitedと事業提携し、EHangのAAV(自律飛行型航空機)の日本国内におけるPre-sale agreement(プレセールス契約)を締結したと発表した。

取り扱うのはEH216の旅客輸送用と物資輸送用の両タイプ。最大積載量は前者 が220キログラム、後者は250キログラムで、物資輸送用は建設現場や山小屋、救命医療などの物資輸送への利用を見込む。

EHangは2021年11月時点でEH216シリーズのAAVを活用し、旅客と物資の輸送、観光遊覧、救急医療対応など様々なミッションで2万回以上の試験運航を実施。AirXはEH216の日本国内での普及に向け、まず25年の大阪・関西万博で運航、アピールすることを目指す。

EH216は小型で操縦性が高く、より多くの場所で離発着が容易。静音性が高いため、既存の航空機では実現が難しい短距離の移動に適しているという。また、複数のプロペラによる分散推進システムとあらかじめルートを設定した完全自動飛行、電源の二重化による完全バックアップ設計を採用。ヒューマンエラーによる事故の危険性回避に努める。

パイロットレスを実現し、電気で駆動するため、環境面にも配慮。都市部での飛行にも適しているとみている。


物資輸送用のEH216のイメージ(AirX提供)

(藤原秀行)

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