自社ブランドで関東最大規模、大手EC企業が利用
東急不動産は2月28日、埼玉県狭山市でBTS型物流施設「LOGI’Q(ロジック)狭山日高」が竣工したと発表した。同ブランドでは7棟目。大手EC企業が利用することが決まっている。
地上4階建て、延べ床面積は11万3850平方メートル。同ブランドとしては関東エリアで過去最大規模となる。同ブランド初の免震構造を取り入れている。
施設の外観(以下、いずれも東急不動産プレスリリースより引用)
首都圏中央道路自動車道(圏央道)の狭山日高ICから約300メートル、国道407号線から約200メートルで、関東全域へのアクセスに強みを持つ。
建築計画立案の際、テナントで入居する企業の既存物流センターで従業員座談会を開催し、直にヒアリングして「従業員がより働きやすい空間」の提案を実現。LOGI’Q シリーズで初となるデザイナーを採用し、東急不動産のビル「渋谷ソラスタ」や会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート」でも実績のあるSIGNAL(東京都渋谷区)が監修したデザイン設計を採用している。
狭山市の都市計画における狭山工業団地拡張地区内に位置し、東急不動産が土地区画整理段階から事業参画。同じ拡張地区内には、東急グループのセントラルフーズ(東京都品川区)が食品工場を新設しており、本物件と両敷地にまたがる従業員専用緑道も整備、東急グループ一体の開発事業となっている。
従業員専用カフェテリアには小上がりスペースを設け、足を伸ばしてくつろげるようにしているほか、気軽に体を動かせるぶら下がり棒を取り入れたり、壁に施設周辺のエリアマップをデザインしたりと、働く人同士でコミュニケーションを取れるよう配慮している。トイレはオールジェンダー型とし、地元の特産品・狭山茶をイメージしたデザインを取り入れている。
免震装置
緑道
航空写真(手前がセントラルフーズの食品工場)
エントランス
休憩スペース
カフェテリア
エントランスホール
オールジェンダー型のトイレ
所在地
■LOGI’Q狭山日高 物件概要
所在地:埼玉県狭山市広瀬台4丁目5番
用途地域:工業地域
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
敷地面積:52,391.46㎡(15,848.42坪)
延べ床面積:113,850.45㎡(34,439.76坪)
建物構造:RC造+S造4階建て
着工:2020年8月1日
竣工:2022年2月28日
設計:株式会社フクダ・アンド・パートナーズ
施工:株式会社フジタ関東支店
事業主:合同会社アリス ※東急不動産株式会社がプロジェクト・マネジメント業務を受託
トラックバース:41台
駐車場:普通自動車519台、トラック待機場27台
(藤原秀行)