高速道50カ所で路面の段差やひび割れなど確認
3月16日午後11時36分ごろ、福島県沖を震源とする強い地震が発生した。マグニチュードは7.4と推計されており、宮城県の登米市と蔵王町、福島県の相馬市、南相馬市、国見町で震度6強、宮城県の石巻市、名取市、福島県の福島市、二本松市などで震度6弱をそれぞれ観測した。
地震の影響で、東北新幹線の福島~白石蔵王間で車両が脱線した。橋脚の一部が崩れるなどの被害が出ており、復旧には相当の時間を要する可能性がある。
北海道、東北、秋田、山形の各新幹線は地震の影響で運転を見合わせている。
国土交通省によると、3月17日午前4時現在、東日本高速道路(NEXCO東日本)管内の高速道路で路面の段差やひび割れ、遮音壁の倒壊などが約50件確認されている。このうち約40件は常磐自動車道の南相馬~新地間に集中しているという。
高速道路は3月17日午前4時現在、以下の9路線で通行止めとなっている。
E4 東北道(白河 IC~一関 IC)
E6 常磐道(いわき勿来 IC~亘理 IC)
E6 仙台東部道路(亘理 IC~仙台港北 IC)
E45 三陸道(仙台港北 IC~陸前高田長部 IC)
E48 仙台南部道路(若林 JCT~仙台南 IC)
E48 仙台北部道路(利府 JCT~富谷 IC)
E48 山形道(村田 JCT~宮城川崎 IC)
E49 磐越道(いわき JCT~会津若松 IC)
E13 東北中央道(福島 JCT~米沢北 IC、相馬 IC~桑折 JCT)
有料道路は以下の2路線で通行止め。
E45 仙台松島道路
E80 あぶくま高原道路
港湾設備は3月17日早朝から点検を開始した。国交省によれば、3月17日朝の時点で物流関係の被害情報は届いていないが、今後、倉庫などへの影響が確認される可能性が大きい。
(藤原秀行)