2万㎡の用地取得、25年9月のサービス開始目指す
ESRは4月6日、東京都東久留米市で新たなデータセンターの開発用地を取得したと発表した。
敷地面積は2万900平方メートル。IT電力容量20メガワットのデータセンターを建築する計画で、2025年9月のサービス開始を予定している。
同社としては大阪市内に次いで2カ所目となる。取得額など取引の詳細は開示していない。
電化も含めたデジタル化による効率的なエネルギー利用、再エネ利用によるグリーン化、省エネのデジタル機器の採用など、CO2排出量削減策を積極的に推進する予定。物流施設開発で蓄積したノウハウも投入していく構えだ。
IDC Japanによれば、日本国内のデータセンターサービス市場の2020~25年の年間平均成長率は12.5%、25年の市場規模は2兆7987億円と21年(1兆7341億円)から約6割増えると見込まれている。需要の急増に対応するのが狙い。
新たなデータセンターを開設する三鷹エリアは東京都心から20キロメートル圏に位置し、古くからデータセンターや金融機関の電算センターが集積しており、通信網との接続性も優れているため、大手クラウドサービスプロバイダーを含むハイパースケーラーからコロケーションユーザーまで、顧客の多様なニーズに柔軟に対応できると見込む。
大阪で開発している「ESRコスモスクエア」は最大98メガワットのIT電力容量を備えた3棟構成のキャンパス型で、1期目が2023年に完成する予定。
データセンター市場の急速な成長に対応するため、ESRグループ全体では大阪、香港、シドニー、ムンバイ、ジャカルタ、シンガポールの6カ所にIT電力容量合計260メガワットのデータセンターを開発中。加えて、グループ全体でIT電力容量1200メガワット以上の開発計画があり、22年度内にデータセンター開発ファンドの設立も想定している。
「ESRコスモスクエア」第1期の竣工イメージ(ESR提供)
< 施設概要 >
■所在地:東京都東久留米市
■敷地面積:20,900㎡(6,322坪)
■竣工・サービス開始:2025年9月(予定)
■IT電力容量:20MW
(藤原秀行)