トラックの契約実績伸ばしたい考え
三菱ふそうトラック・バスは4月19日、タンザニアで三菱ふそう車両を取り扱う新たな販売代理店として、フランスの大手商社CFAOグループ傘下の自動車販売代理店Capstone Corporationと契約を締結したと発表した。経済成長が続くタンザニアでトラックの販売を伸ばしたい考え。
CFAOはアフリカを中心に、自動車の輸入から組み立て、販売、リースまで幅広く事業を展開し、様々なモビリティニーズをサポートしている。現在、アフリカ大陸で最大規模の自動車販売ネットワークを統括している。
既にケニアやナイジェリア、ガボン、ガーナ、マダガスカル、モーリシャスなどでの販売事業を通じ、三菱ふそう製品に関する顧客対応のノウハウと実績を積み重ねてきた。タンザニアではグループ企業のCapstoneを通じ、ダルエスサラームと、製造業が盛んな内陸部のアルーシャの2拠点でふそう車両の販売を開始する。
三菱ふそうは今回の提携に伴い、タンザニアの顧客ラインアップを拡充し、総重量4.4トンの小型トラック「キャンター」から連結車両総重量49トンの大型トラック「TV」まで、より幅広い車両を提供する。
同国向けの全てのトラックは三菱ふそうのパートナー企業ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ(DICV)社のインド・オラガダム工場、三菱ふそうの川崎製作所からそれぞれ完成車として輸出。三菱ふそうとCapstoneは製品ラインアップの拡充により、農業、エネルギー、日用品などのビジネスへの対応を目指す。
3月に現地で開催した記念イベントで納車された中型「FI」トラック
タンザニア市場向けラインアップの一部
タンザニア市場向け中型トラック「FA」(いずれもプレスリリースより引用)
(藤原秀行)