湾岸エリアで安定稼働見込めると判断
第一生命保険とプロロジスが、物流施設の共同取得に乗り出すことが分かった。
関係筋によると、第1弾として、東京都品川区の湾岸エリアにある地上5階建て、延べ床面積約4万9000平方メートルの物件取得を決めたもよう。取得額は160億円程度になるとみられる。
第一生命保険は生命保険資金の運用先の一環として実施している不動産投資に関し、収益性向上やリスク回避を重視し、近年は中長期的に安定した収益が見込める物流施設に着目。2017年に千葉県市川市、19年にも埼玉県川越市の物流施設にそれぞれ投資した。
今回は3棟目となる。投資する物件については湾岸エリアで東京港に近い立地などを重視、安定的な稼働が見込めると判断した。プロロジスの協力を得て物流施設運用のノウハウを習得し、今後も継続的に物流施設へ投資していきたい考え。自社での物流施設開発も検討しているとみられる。
プロロジスはこれまでにも、三井不動産と共同で物流施設を開発するなど、優良な案件を他の企業と連携して開発・取得することに前向き。国内有数の機関投資家の第一生命保険とタッグを組み、投資機会を掘り起こしていくことを期待しているようだ。
(藤原秀行)