161億円、都心の優良案件開拓図る
第一生命保険とプロロジスは4月21日、東京都品川区の物流施設「ジャパン大井倉庫」を共同で取得すると正式発表した。投資額は約161億円。
両社が物流施設に共同で投資するのは初めて。
共同取得した倉庫の外観(プレスリリースより引用)
今般投資を行った物流施設は地上5階建て、延べ床面積は4万8944平方メートル。完成から20年以上が経過しているが、首都高速道路湾岸線の大井南ICから約1.5キロメートルと好立地が強み。JR・京急の品川駅などのターミナル駅からもバスが発着しており、通勤利便性にも優れ、労働力を確保しやすいため、両社は今後も高い収益性を維持できると見込む。
都心部は物流施設用地の取得競争が非常に厳しくなっており、プロロジスは不動産投資の経験が豊富な第一生命とタッグを組み、ポートフォリオを充実させていきたい考え。
第一生命は生命保険資金の運用先の一環として実施している不動産投資に関し、収益性向上やリスク回避を重視し、近年は中長期的に安定した収益が見込める物流施設に着目。2017年に千葉県市川市、19年にも埼玉県川越市の物流施設にそれぞれ投資しており、今回が3棟目。
プロロジスと組むことで優良な物流施設の運営に関するノウハウを習得、今後も物流施設への投資を継続していく方針。
<物件概要>
施設名称 | DLプロロジスパーク東京品川(取得後に変更) |
所在地 | 東京都品川区八潮2-6-4 |
敷地面積 | 17,506.31㎡(5,295.65坪) |
延べ床面積 | 48,944.99㎡(14,805.85坪) |
構造 | 地上5階建、鉄筋コンクリート造 |
竣工 | 1995年4月 |
(藤原秀行)