三井不動産が新たに国内5カ所で物流施設開発を公表、タイで2期目も★続報

三井不動産が新たに国内5カ所で物流施設開発を公表、タイで2期目も★続報

東北初案件を宮城で着手へ、トータル53物件に

三井不動産は4月21日、物流施設の開発・運営を手掛けるロジスティクス事業の経営方針を発表した。

新たに国内で新規5物件、海外で1物件の開発を決定。東北エリア初となる案件を宮城県で手掛ける。同事業として開発・運営する施設は竣工・稼働しているものが国内36物件・海外1物件で総延べ床面積が約310万平方メートル、開発中施設の国内15物件・海外1物件を合わせると計53物件、総延べ床面積は約420万平方メートルに達する見通し。

 
 

同社が2012年4月にロジスティクス事業を開始してからの累計総投資額は約7000億円に達する見込み。今後はニーズが増えているデータセンターや冷凍・冷蔵倉庫、都市部に設置する「アーバン型倉庫」にも積極的に乗り出してく構えだ。併せて、物流施設自体の環境負荷を低減し、サステナビリティ(持続可能性)に配慮した案件を実現する方針を打ち出した。

新たに公表した案件は以下の通り。
① 「三井不動産ロジスティクスパーク三郷(MFLP 三郷)」(埼玉県三郷市) 2025年11月竣工予定
地上4階建て、延べ床面積3万8826平方メートル

② 「(仮称)大阪プロジェクト」 ※詳細は今後発表予定

③ 「三井不動産ロジスティクスパーク名古屋岩倉(MFLP名古屋岩倉)」 (愛知県岩倉市) 2024年7月竣工予定
地上3階建て、延べ床面積5万8444平方メートル

④ 「三井不動産ロジスティクスパーク一宮(MFLP一宮)」 (愛知県一宮市) 2025年6月竣工予定
地上4階建て、延べ床面積6万6043平方メートル

⑤ 「三井不動産ロジスティクスパーク仙台名取Ⅰ(MFLP仙台名取Ⅰ)」 (宮城県名取市) 2024年4月竣工予定
地上4階建て、延べ床面積4万4793平方メートル

 
 

⑥ 「Bangna2 Logistics park2期」(タイ・チェチェン県バンパコン) 2022年夏以降着工予定
平屋建て、延べ床面積約1万6900平方メートル

物流施設に関しては、環境負荷低減のため新規物件の屋上に太陽光発電設備を最大限搭載するとともに、既存物件への導入も進める。2022年度中に全施設を対象に共用部分の電力を、100%再生可能エネルギー由来のものへ切り替える予定。専用部はテナント企業の要望に応じて、温室効果ガス削減の環境価値を持つ「非化石証書」を提供する。

最新のDX技術を採り入れ、庫内作業の効率化・省人化を促進。具体的には、車両管理システムの導入、物流施設設備のウェブ予約管理、管内のカフェテリア混雑状況明示などを図っていく考えだ。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、感染症対策として目的階のボタンに触れず非接触で押すことができるようにしたり、トイレが混雑していないかどうかをストレージで表示したりするなどの取り組みを続ける。

(藤原秀行)※写真などは三井不動産提供

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