山九、大阪・高石市に危険物倉庫8棟を建設へ

山九、大阪・高石市に危険物倉庫8棟を建設へ

需要増に対応、23年4月開設予定

山九は5月9日、大阪府高石市で2023年4月に危険物倉庫8棟を備えた新拠点「山九関西ケミカルセンター(仮称)」を開設すると発表した。

消防法危険物第1類、2類、4類、5類、毒劇物と多様な貨物に対応可能で、このうち4棟は温度管理品も取り扱えるようにする。大型庇を設置して雨天時でも効率的にオペレーションを済ませられるよう配慮する。

化学品メーカーの強い需要に応えるとともに、医薬品や電子部品材料、リチウムイオン電池などをターゲットとし、阪神港からの良好なアクセスを生かした輸出入貨物のストックポイントとしての活用も積極的に提案したい考え。

山九は現在、茨城・鹿島や千葉、三重・四日市、山口・周南、北九州、大分の6カ所で自社施設(総延べ床面積約1万2000平方メートル)を運営。危険物第4類を中心に取り扱っている。2022年度は新たに兵庫・姫路で1棟(1000平方メートル)が稼働を開始するほか、下期には北九州にも1棟(1000平方メートル)の危険物倉庫開設を予定している。

既存施設がフル稼働となっている中、山九は中長期的に見ても危険物の保管需要が高まっていくと判断。危険物の受け入れ体制拡充を図る。


関西ケミカルセンター(仮称)の竣工イメージ(プレスリリースより引用)

倉庫概要
名称 :山九関西ケミカルセンター(仮称)
所在地 :大阪府高石市高砂2丁目1番地
開設日 :2023年4月(予定)
敷地面積:約27,248㎡
倉庫面積:約1,000㎡/棟×8棟
対応危険物:消防法第1類、2類、4類、5類
設備:温度管理倉庫4棟
温度帯 2~25℃、定温機能
アクセス:大阪港まで高速で約20分
関西空港まで高速で約20分

(藤原秀行)

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