4.4万㎡で最大4テナント入居可能に、24年7月竣工見込む
日本GLPは3月16日、大阪府茨木市で延床面積約4万4000㎡の物流施設「GLP ALFALINK茨木2」の工事を本格的に開始したと発表した。
同一エリアで複数の大型物流施設を開発、付加価値を高めるプロジェクト「ALFALINK」ブランドの全国第3弾「GLP ALFALINK茨木」で2棟目。トータルで3棟を建設する。「GLP ALFALINK茨木2」は汎用性の高いマルチテナント型として開発し、2024年7月の竣工を見込む。
「GLP ALFALINK茨木2」外観イメージ
「GLP ALFALINK茨木2」は地上4階建てで、最大4テナントが入居できる設計を採用するが、専用施設として1棟全体の利用も可能。
全区画がバース階と倉庫階1層ずつの組み合わせで、流通・保管の両方の機能を備えた2層使いに対応し、効率的な物流オペレーションに寄与できるよう配慮する。
隣接する「GLP ALFALINK 茨木1」の6階にはトラックターミナル区画を設け、佐川急便の入居が決定しており、「GLP ALFALINK茨木2」のテナント企業は同ターミナルを使い出荷・集荷の効率化を図ることが可能になる。
施設周辺には日用雑貨メーカーや食品流通系企業、工業メーカー系、3PLなどの物流企業が集積しており、先進的な物流拠点への需要が今後も期待できるとみている。
施設内には従業員向けのカフェテリアを設置予定。木目調の素材を取り入れた落ち着いたデザインとし、見晴らしの良い窓を設置するなど、快適な就労環境を整備する。
2階から「GLP ALFALINK茨木3」に続くブリッジを設け、歩車分離を図り安全性を高めながら、「GLP ALFALINK茨木」内の人の往来を促すとともに、様々なアメニティ施設や公園などへのアクセスを容易にする計画。
商業施設と隣接し、地域住民の目にも触れやすいことを考慮し、周辺環境や景観とのつながりを生むよう、施設外観のデザインには背景となる空と山に呼応するブルーとグリーンのグラデーションを採用する。
大阪府道14号沿いに位置し、名神高速道路、近畿自動車道、中国自動車道の結節点となる吹田JCTから約6.2km。近隣にトラックターミナル、卸売市場、鉄道貨物ターミナルなどの物流関連施設が存在している。
1・2階にバース、2階へつながるスロープを整備し、2層使い(1・4階、2・3階)が可能。1フロア当たりの延床面積は約1万㎡。荷物用エレベーター4基、垂直搬送機を8基設置する。
BCP面では非常用発電機や防災センターを2階に設置し、浸水や地震による停電などの災害に備えた設備設計を実施。屋上に自家消費型の太陽光パネルを導入予定で、館内電力の一部を賄うことを計画している。
【施設内観イメージ】
カフェテリア
「GLP ALFALINK茨木」全体の完成イメージ
「GLP ALFALINK茨木」広域図
「GLP ALFALINK茨木」/「GLP ALFALINK尼崎」イメージ映像(いずれも日本GLP提供)
■施設概要
施設名:「GLP ALFALINK茨木2」
所在地:大阪府茨木市南目垣・野々宮区画整理事業地内
敷地面積:約20,000㎡
延床面積:約44,000㎡
構造:地上4階建て、耐震造
着工:2023年3月
竣工:2024年7月(予定)
認証取得:LEED GOLD認証、ZEB認証(予定)
(藤原秀行)