画面右下のベルマークから『プッシュ通知』受け取れます(iOSなど一部環境を除く)

【独自・動画】野村不動産、「物流テック」共創目指す専用拠点公開

【独自・動画】野村不動産、「物流テック」共創目指す専用拠点公開

パートナー30社参加、荷主・物流企業と連携し機器の効果検証など展開

野村不動産はこのほど、荷主企業や物流事業者、マテハンメーカーなどと連携して物流現場の自動化・省力化を実現する「物流テック」の創造・普及を目指す共同活動「Techrum(テクラム)」を進めるための専用拠点「習志野 PoC Hub」(千葉県習志野市)をロジビズ・オンラインに公開した。

同拠点は習志野市内で野村不動産が開発した物流施設「Landport(ランドポート)習志野」の1階に設置。広さは約5300平方メートルで、荷主企業や物流事業者が物流センター内のオペレーションで抱えている課題を解決するため、各種マテハン設備を実際に試して効果を検証したり、複数の企業が集まってピッキング作業の自動化を試行してみたりすることを想定している。


「Landport習志野」の外観(野村不動産提供)


「習志野 PoC Hub」

Techrumは今年3月末時点でZMP、王子ホールディングス、アイオイ・システム、オークラ輸送機、ラピュタロボティクス、PAL、APTといったロボットメーカーやマテハンメーカーなど30社がパートナー企業として参加。今後はさらに数社が加わる見通しだ。既に「習志野 PoC Hub」へ各種設備を搬入、運用を始めている。「習志野 PoC Hub」内にはパートナー企業同士がミーティングしたり、プレゼンテーションを行ったりできるコワーキングスペースも設け、物流テックの共創を後押しすることを狙っている。

Techrumは野村不動産が触媒的な存在となり、各社の知見を集結して実際に物流現場で使えるソリューションを生み出し、業界横断的に広めていく「オープンイノベーション」のスタイルを念頭に置いている。2022年度以降、「習志野 PoC Hub」の活動をさらに加速させていく予定だ。


Techrumのイメージ(野村不動産提供)

多様なラインアップで実演

「習志野 PoC Hub」ではパートナー企業がそれぞれ、来場者向けに先進技術をデモンストレーションしている。APTはシャトルが上下左右前後の各方向に動いて商品を収めたカートンを搬送するカートン式自動倉庫などを設置。保管効率向上や作業負担軽減につながると強調している。


APTのカートン式自動倉庫

Doogと千代田組、東芝テックはRFIDリーダーを備えたAGV(無人搬送ロボット)が商品棚の間を走行しながら自動でデータを読み取り、無人で棚卸しを完了できるシステムを公開した。


無人棚卸しのソリューション

ZMPもAGVとRFIDを組み合わせ、棚に収めている商品のRFIDの情報をAGVに取り付けてあるRFIDリーダーが自動で読み取り、無人で棚卸しするシステムを紹介した。


無人棚卸しシステム

王子ホールディングスと寺岡精工は、採寸計測器や3辺可変段ボール加工機、自動採寸計量器、自動仕分け機を連動させたシステムをお披露目。商品のサイズを計測すると速やかにピッタリ合う大きさの梱包箱を作成、その後は箱のサイズや重さなどのデータを取得して配送事業者に提供することで梱包サイズの最適化と配送費用削減を図ることが可能という。


梱包サイズを計測

日本製紙ユニテックとなんつね、トーモクは新たな段ボール自動開梱機と天面処理装置を公表。段ボールの上部サイズを自動認識した上で、アームに取り付けたカッターが中身の商品には傷を付けず、きれいに天面をカットして自動で外す様子をアピール。開梱時にカッターを使うことで手にけがをしたり中身の商品を傷付けたりするのを防ぐ狙いがある。


段ボールの天面をきれいにカット

PALは庫内の上部まで商品を詰めるCTU(コンテナ自動保管ユニット)と棚搬送型AGVを組み合わせ、保管効率向上とピッキング省人化を並行して進められる自動化ソリューションを提案している。さらに高速処理が可能なデパレタイズロボットも設置している。


デパレタイズロボット

オフィスエフエイ・コムは丸紅情報システムズの協力を得て、フランス製のAMR(自律移動ロボット)「EffiBOT(エフィボット)」が出荷に必要な商品を、自律走行と作業者に追随する走行の両方で運ぶ姿などを公開している。


EffiBOT

さらに、OSAROのAIシステムを生かしたピースピッキングロボットをアピール。作業開始前にあらかじめ動作をロボットに学習させる過程が不要なティーチングレス、かつ商品データを登録しなくても済むマスターレスでピッキングできる点を強調している。


ピースピッキングロボット

タクテックとOSARO、日本トーカンパッケージは薄型段ボール出荷工程の全自動化を提案。新型コロナウイルスの感染拡大に伴うEC利用拡大で需要が伸びている、住宅のポストに投函可能な薄型段ボールを自動で組み立て、ピッキングアームロボットが商品を段ボールに収めた上で自動梱包機で箱を閉じ、送り状を貼り付けるまで、人出を介さずに済ませるオペレーションをデモしている。


自動で薄型段ボールを組み立て

シリウスジャパンは人と協働し、ピッキング作業をアシストするAMRの搬送シーンを再現。スタッフはAMRに追随し、ディスプレーに表示される指示に従えばミスなく作業を続けられるメリットをPRしている。


人と協働するAMR

アイオイ・システムはデジタルピッキングシステム(DPS)とシャッターアソートシステムを展示。DPSはピッキングする数量を表示し、ミスを回避する。シャッターアソートシステムは仕分け間口の表示器が点灯し、商品を収めるべきケースのところのシャッターだけ開くため、誤投入を防げるのが特徴。


シャッターアソートシステム

タクテックは併せて、各間口にゲートを設け、商品のバーコードをスキャンすると、該当する間口のゲートだけが開くことで仕分け作業のミスを防止するGAS(ゲートアソートシステム)を実現している。


GAS

(藤原秀行)

物流施設/不動産カテゴリの最新記事