2.3万㎡、市中心部から10km圏内
センターポイント・ディベロップメント(CPD)と三菱HCキャピタル、JR西日本不動産開発は6月13日、共同で開発してきたマルチテナント型物流施設「CPD名古屋みなと」が5月31日に竣工したと発表した。
地上4階建て、延床面積は約2万3000平方メートル。1フロア約1700坪(賃貸区画)を備え、約2200坪(同)からの分割利用に対応。
名古屋市中心部から10キロメートル圏内に位置し、市南部の基幹産業道路の国道23号名四バイパスの寛政ICまで約1キロメートルで、名古屋圏内を広くカバーする配送拠点に適していると見込む。
東名・新東名高速道路に直結する伊勢湾岸自動車道の名港中央ICまで約6キロメートル、名古屋第二環状自動車道の飛鳥北ICまで約6キロメートルと、中部圏に加えて東日本・西日本向けの広域配送拠点としても利便性が高い立地。さらに、名古屋駅につながるあおなみ線の稲永駅からも徒歩約4分で、周辺には豊富な労働人口を抱える住宅エリアが広がり、雇用確保の面でも優位性があると期待している。
1平方メートル当たり床荷重1.5トン、柱スパンは11メートル×10メートル、梁下天井有効高5.5メートル(一部は7.0メートル)と、最新型物流施設の標準的仕様を持つ。1階には現場対応用の荷受事務所を設置しているほか、庫内には荷物用エレベーターを3基、
垂直搬送機を3基設置。多様な荷物への対応が可能となり、貨物の搬送および保管の効率化を実現する。
庫内にはA-SAFE社製の衝撃吸収に優れたボラード(ガードレール)を採用し、入居企業のオペレーションにも配慮。外壁に断熱性能の高いサンドイッチパネルを採用したほか、全館LED照明や昼光利用センサーを備えるなど省エネ対策を施し、環境負荷低減に配慮。CASBEE(建築環境総合性能評価システム)「Aランク」、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)「5スター」、ZEBready(建築物の一次エネルギー消費量に関する評価)を獲得済み。
制震ブレース(筋交い)を採用した揺れに強い構造、非常用発電機の設置に加え、浸水対策として受変電設備を2階のバルコニーに設けるなど、入居企業のBCPニーズにも配慮している。
■施設概要
施設名:CPD名古屋みなと
所在地:愛知県名古屋市港区十一屋一丁目16番1
敷地面積:11,600.31㎡
延床面積:23,700.77㎡
構造:鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造 4 階建
着工:2021年4月1日
竣工:2022年5月31日
監理監修:株式会社エノア総合計画事務所
設計施工:東亜建設工業株式会社
施主:名古屋みなとロジスティクス特定目的会社
■位置図
■外観
■内観
<倉庫>
<トラックバース>
<事務所>
<エントランス>
(いずれもプレスリリースより引用)
(藤原秀行)