リクルートと全ト協、採用業務のデジタル化で連携

リクルートと全ト協、採用業務のデジタル化で連携

全国の求人情報を一気に検索可能に、採用管理サービスも事業者へ提供

リクルートと全日本トラック協会は6月15日、トラック運送業界の雇用創出を目指し、リクルートのサービス「Airワーク 採用管理」を使って同協会の会員事業者向けに採用支援サービスの提供を始めると発表した。

社会インフラとして需要が高いトラック運送業界の求人情報と求職者の仕事探しの接点を創出することを狙う。

トラックドライバー不足が深刻化する中、全ト協に加盟する全国約5万2000社の会員事業者の9割以上は従業員100人未満の中小規模で、仕事探しをしている求職者に自社の求人情報を届ける手段を持たないケースが多く見られる。また、情報伝達手段が郵送やファクスのみで業務のデジタル化を進めにくく、採用活動でもインターネットを活用しきれていないという設備面の課題もあった。

課題解決を後押しするため、リクルートが提供するHR-techサービスと人材ソリューションのノウハウを同協会に活用してもらい、運送業界全体の採用業務をデジタル化していきたい考え。

リクルートは採用ホームページにおけるプラットフォームの提供などを通じ、トラック業界では初となる全国の求人情報を一気に検索できるシステムを構築する。さらに無料で容易に求人募集ができる採用管理サービス「Airワーク 採用管理」を活用してもらい、トラック運送の仕事を探す求職者が求人情報を一気に検索可能な環境を整える。

全ト協のLP(ランディングページ)は国土交通省が手掛けているトラック運送業界の女性雇用促進プロジェクト「トラガールサイト」とも連携し、女性のトラック運送業界での仕事探しから、各企業への応募までを一気通貫でマッチングできるサービスを目指す。

また、会員事業者は「Airワーク 採用管理」を使用することで、無料で自社採用ホームページを開設できるようになり、多大な時間と費用を投じず最小限の手間で求人募集を行うことも可能。求人情報は、求人検索エンジン「Indeed」へ自動で連携されるため、「Indeed」上からも求職者の応募が可能となり、強力に運送事業者の採用活動をバックアップできると見込む。


活動の概要(リクルート提供)

(藤原秀行)

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