SAPジャパン、倉庫内で複数の異機種ロボットを効率管理するソリューションの提供開始

SAPジャパン、倉庫内で複数の異機種ロボットを効率管理するソリューションの提供開始

WMSとも連携、タスクに応じた振り分けを自動処理し複雑業務可能に

SAPジャパンは6月28日、倉庫内で複数の異なる機種のロボットが連携して稼働、より効率的に業務を自動化・省人化できるよう管理するソリューション「SAP Warehouse Robotics(エスエーピー・ウェアハウス・ロボティクス)」の提供を同日始めたと発表した。

新たなソリューションは能力や役割の異なる複数の異機種ロボットを集約して管理し、指示も連携させることで、1社のロボットベンダーに依存しなくても済む柔軟な倉庫オペレーション構築の一端を担う予定。従来は数カ月かかっていたロボットとの連携開発期間が数週間程度に短縮できる見込み。

1台のロボット接続からスタートできるため、業務の拡大に合わせて新しいロボットの追加も容易に行えるのが特徴。

また、SAP Warehouse Roboticsは在庫管理や商品の処理・移動をサポートする倉庫管理システム(WMS)「SAP Extended Warehouse Management」と連携し、様々な倉庫内のタスクを処理できる。例えば、軽量物を搬送する際はロボットAに、重量物を搬送する際はロボットBにそれぞれ指示を出すといったように、タスクに応じた振り分けを自動処理する。

指示連携により、異機種混在のロボットを活用した複雑な業務の遂行を可能にする。

今後は製造業向けの管理システムである「SAP Digital Manufacturing Cloud」と連携し、製造現場における仕掛品搬送指図などに対応することも視野に入れている。倉庫現場から製造業現場へと幅広い領域でロボットを最大限活用した次世代物流倉庫とスマートファクトリーの実現を後押しする。

(藤原秀行)

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