エンジニアの経験を活かして
わくわくする仕事に挑戦する
──キャリアのスタートは百貨店の鮮魚売り場だったとか。現在とは全く違う業界ですね。
鮮魚さばきから加工・調理・売り込みまで何でもやりました。その後、飲食店に勤務して副料理長を経験しました。その時に社員や店舗のマネジメントが必要になりました。当時の僕はExcelさえまともに使えなかったのですが、在庫管理や発注システムを職場で利用することになって、その便利さに感動するとともに「これからはITの時代が来る」と直感しました。
当時はまだITにそれほど世間的な注目が集まっていない時代でした。それまで想像したこともなかった新しいモノに実際に触れたことで、すごく興味が湧いたのだと思います。いつか自分でこんなシステム作ってみたいという気持ちになりました。「仕事で上に登り詰めたい」という性格も後押しして、興味を持ったIT分野でそれをやりきろうと転職を心に決めました。教育制度の整ったWeb開発会社に入社して、そこで働きながら毎日、本を読み漁り、独学で勉強を続けました。
──大塚倉庫に入社した経緯は?
Web開発会社からシステム開発会社に移って物流担当をしていた時に、大塚倉庫の仕事に携わりました。仕事だけでなく、社内イベントにも頻繁に参加しました(笑)。年末には「もちつき大会」、夏には「花火大会」などに混ぜてもらったんです。大塚倉庫は業務内容はもちろん、もちつき大会一つとっても本気度がすごい。毎年テーマを決めて、企画から実行まで社員たちで委員会を組織して大がかりなイベントを開催します。そうした「仕事も遊びも一生懸命」な社風に惹かれて、大塚倉庫に入社することにしました。
現在は、「ASN(事前出荷情報)」を出荷前に送信して納品先と連携を取るASN連携を担当しています。ドライバーの労働環境改善につながり、2024年問題の打ち手となるプロジェクトです。物流業界にまだ浸透していないスキームであり、今までにない取り組みであるため、開発過程では何度も挫折を味わいましたが、なんとか大手卸との連携をスタートさせることができました。
現在は各所でローンチが始まり、裾野を広げている最中にあります。納品先の卸はもちろん、協力運送会社や物流センターなど、様々な人たちに協力をしてもらいながら「検品レス」やトラックの待機時間削減に取り組んでいます。
ASN連携以外にもプロジェクトを抱えていたため、キャパオーバー気味になることもしばしばありました。それでも開発者として、これまで世の中になかったものを作り上げるという仕事は本当に楽しい。その高揚感、達成感は何物にも代えられない喜びです。そうしたことを経験できるのも、挑戦し続けている会社ならではと感じます。大塚倉庫で仕事をする醍醐味ですね。
──関連会社の社外取締役も任されているそうですね。
名前が挙がった時は本当に驚きました。30代で重役になれるとは思っていませんでしたからね。重い肩書きはプレッシャーにもなりますが、大きなチャンスを与えられたと考えています。大塚倉庫の技術を応用することで、社外のデジタル化も推進していきたい。自分自身も経営戦略に携わりながらさらなる成長を目指します。業界の先駆者になりたいと思っています。
飲食業界、開発系システム会社などを経て大塚倉庫に入社。ASN連携開発担当兼、関連会社の社外取締役。
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