まず三重県からスタート、リスト形式でも配布
EV(電気自動車)やFCV(燃料電池車)を使用し、CO2排出ゼロの「ゼロエミッション物流」事業に特化した物流事業を手掛けるF-ZERO(三重県川越町)は6月30日、2~3トンサイズのEVトラックに対応可能な設備を持つ充電スポットをまとめた「EVトラック対応充電マップ」を同日公開したと発表した。
Googleマップ上で閲覧可能にしており、実際にEVトラックを運転するドライバーやEVトラックの運行を見据えた事業者も利用しやすくしている。同社によれば、EVトラックに特化した充電マップの公開は日本初という。
EVトラック対応充電スポット一覧はリスト形式でも配布。運行管理の参考情報として活用できる。当初は三重県を対象に、小型トラックが駐車可能なスポットを掲載しており、今後は他県の追加や大型トラックでも駐車可能なスポットの拡充などを予定している。サイトページ内で拡充対象地域のリクエストを受け付けている。
「EVトラック対応充電マップ」サービスページ
https://f-zero.notion.site/55d83f10abfe4b548845b43b0049e871
EVトラックの導入障壁の1つが「充電が切れることなく、安心して運行できるか」という点になっており、同社が実際に大手食品メーカーや化粧品メーカーにヒアリングした結果、「EVトラックを導入した場合、中・長距離輸送の際に、万が一でも充電切れが起こらないかという不安がある」と運用上の不安を訴える声が聞かれたという。
そこで、不安解消のため、新たなマップの作成、公開に踏み切った。同社は「本サービスを通じてEVトラックの導入が促進されることで、日本における『ゼロエミッション物流』の浸透促進を期待している」とコメントしている。
(いずれもF-ZERO提供)
(藤原秀行)