倉庫と荷物のマッチングも、新会社に資本参加し利用先開拓加速
三菱商事が物流現場向けロボットを定額制で提供するサービス「Roboware(ロボウェア)」や倉庫の空きスペースと保管したい荷物をマッチングするサービス「WareX(ウェアX)」の拡大に向け、プロロジスや三井不動産など6社と連携することが分かった。
物流施設のデベロッパーなどと組み、ロボットやマッチングサービスの利用先を積極的に開拓していきたい考え。7月1日にも正式発表するとみられる。
三菱商事は両サービスを手掛ける新会社を設立して本体から切り離すとともに、7月中にプロロジス、三井不動産、三菱地所、三菱HCキャピタル、三菱商事ロジスティクス、東京大学系投資会社の東京大学協創プラットフォーム開発が第三者割当を引き受け、資本参加する。
増資後も新会社の株式の過半は三菱商事が保有し、資本金はトータルで数十億円とする見通し。
ロボウェアはEC市場の成長に伴う取り扱う商品の増大などを受け、取り扱うロボットの種類を拡充している。ウェアXも対象の倉庫を全国に広げ、受け入れられる荷物の機能増強を図っている。
ロボットサービスのイメージ(三菱商事提供)
(藤原秀行)