フェデックスとeBay、アジア太平洋地域のEC事業者支援へ連携

フェデックスとeBay、アジア太平洋地域のEC事業者支援へ連携

割安料金でサービス利用可能、返送オプションなども

フェデックスエクスプレスは7月4日、インターネットサイト運営大手eBay(イーベイ)と連携したと発表した。

アジア太平洋地域でeBayを利用して販売するEC事業者は、フェデックスのアカウントを作成し、包括的なEC向け配送サービスオプションを、競争力のある料金で利用できるようになる。

まず香港、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムで開始し、2023年度にはアジア太平洋地域の他の国にも拡大する予定。

マーケットプレイスの売上高は世界のEC全体の6割超を占め、アジア太平洋地域のEC市場は年間約14%の成長が見込まれている。その規模は2030年までに352兆6800億ドル(約4京5850兆円)に達すると予測されている。

今回の連携は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)で加速したオンライン購入へのシフトにより同地域での EC市場が成長を続ける中、特に中小規模のビジネスオーナーを中心としたEC事業者の成長を後押しするのが狙い。

具体的な利点として、eBayでの販売事業者はフェデックスエクスプレスのサービスを割引料金で利用可能。フェデックス電子取引書類、フェデックスホームデリバリー(週7日の配送)、柔軟でシンプルな返送オプション、近隣の食料雑貨店や薬局、各FedExOfficeの店頭などで安全に荷物を受け取る場所を選択できるFedEx Hold-at-Locationといったサービスも利用できる。

フェデックスのアカウント取得で集荷や請求の照会に関し、フェデックスと直接連絡できる上、出荷フォームやその他の配送サプライ品、荷物の配送ルート変更のオーダー、MyFedExRewardsアカウントの管理も可能になる。

(藤原秀行)

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