ユビテック、工場や物流施設などの作業者の安全遠隔見守りサービスで新たに有人モニタリング開始へ

ユビテック、工場や物流施設などの作業者の安全遠隔見守りサービスで新たに有人モニタリング開始へ

管理者が熱中症や転倒・転落など異常に気付かないリスク回避

映像解析や画像検知などの技術を手掛けるユビテックは7月7日、工場や工事現場、物流施設などの作業者の安全を遠隔で見守るサービス「Work Mate(ワークメイト)」で、新たに有人のモニタリングサービスを8月1日に開始すると発表した。

「Work Mate」はクラウドサービスの形式で、熱中症予兆など作業者の体調変化や転倒・転落といった異常を管理者に自動通知しているが、通信状態の悪化や管理者の見逃しなどで通知が確認されないとサービスが正常に機能しないリスクがある。

リスクを回避し、利用者の異変を迅速に察知できるようモニタリングサービスを提供することにした。

「Work Mate」のモニタリングサービスを希望するユーザーに対し、平日の午前10時から午後6時(年末年始と所定の休日除く)の間、有人監視でサービスが正常に利用されているかどうかを確認する。具体的には、ネットワーク関連設備(スマートウオッチ、ゲートウェイ機器など)の稼働状況を確認し、未通信状態が確認された場合でも迅速に対応するため、スマートウオッチの利用状況をユーザーにフィードバック。サービスを正常に利用してもらえるよう後押しする。

さらに、「WorkMate」のクラウドサービスで提供している異常検知時の自動アラート発報についても、管理者によるアラート確認が行われていない場合や、アラート発報を受けた作業者の回復が一定時間確認されない場合には、アラート見落としの可能性を考慮してモニタリング担当者から「2次アラート通知」と「状況確認」を行う。

<機器の監視例>

監視内容例 顧客通知基準例 対処方法例
スマートウオッチ 装着(稼働)状況 定期通信が一定時間以上未通信 対象スマートウオッチを連絡し、利用状況をヒアリング
通信機器 定期通信有無 定期通信が一定時間以上未通信 対象機器および対処方法を連絡

<2次アラート通知例>

2 次アラート基準例 対処方法例
熱中症予兆 パルス情報 アラート発報後、閾値(しきいち)超過が一定時間継続した場合 指定先へ連絡
転倒・転落 加速度情報 アラート発報後、一定時間加速度(活動量)が確認されない場合 指定先へ連絡

<モニタリング環境>

(いずれもユビテック提供)

(藤原秀行)

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