東洋製罐系の東洋メビウス、顧客のプラスチックパレット洗浄事業で水使用量半減の高速省エネ機導入

東洋製罐系の東洋メビウス、顧客のプラスチックパレット洗浄事業で水使用量半減の高速省エネ機導入

時間短縮、国内初の「ドライブスルー」対応も可能に


高速省エネパレット洗浄機(東洋メビウス提供)

東洋製罐系の物流企業、東洋メビウスは8月4日、顧客のプラスチックパレット洗浄事業に関し、大阪支店(大阪府泉佐野市)で高速省エネパレット洗浄機を導入し、8月1日に稼働を開始したと発表した。

従来のパレット洗浄機に比べ、洗浄能力はおよそ1.7~2倍(250~300枚/時)と作業効率が向上。省エネに対応した設備を導入したことで、パレット1枚当たりの電気使用量は約40%に抑えられ、水使用量は約50%の削減を実現した。

新パレット洗浄機は洗浄直後残水のゼロが実現し、国内初のドライブスルー洗浄も可能になった。

ドライブスルー洗浄は、大型トラック積載枚数256枚(1100×1100サイズパレット、16枚×16段積み)であれば、高速洗浄+洗浄直後残水ゼロの効果により、入庫後1時間程度での引き取りが可能となるため、パレットを積んできた同じトラックで、洗浄後のパレットを積んで帰ることができるのが特徴。無駄な空車回送が不要となり、運行効率向上と環境配慮への貢献が期待できる。

現在、同社のパレット洗浄事業拠点は大阪支店の他、京浜サニクリーンセンター(川崎市)、近畿物流センター(大阪府茨木市)、基山支店(佐賀県三養基郡)に展開している。今後もSDGs(NO.13)および脱炭素社会実現のため、高速省エネパレット洗浄設備の導入を進め、顧客のプラスチックパレット品質管理に貢献していくことを目指す。

■新パレット洗浄機の概要
①洗浄能力国内最速レベル
250~300枚/時 ※当社既存設備 150枚/時に比べ約1.7~2 倍
②易型替性多品種パレット対応
1100×1100、1100×1400、1130×1440、1050×1250、900×1100 他など様々なサイズに対応
③省エネルギー化
洗浄工程「温水」、乾燥工程「温風」にヒートポンプ方式を採用し、 省エネ効率を高めたシステムを採用
④洗浄直後残水ゼロ
高速洗浄+洗浄直後残水ゼロによる国内初ドライブスルー洗浄が可能

(藤原秀行)

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