航空管制技術に対応した通信技術を共同開発へ
テラドローン(TerraDrone)は8月5日、東証スタンダード市場に上場している半導体メーカーのザインエレクトロニクスと資本・業務提携すると発表した。
ザインエレクトロニクスが8月9日付でテラドローン株式の1.5%を取得する。具体的な取得額は開示していない。
提携を通じて、両社はドローンや「空飛ぶクルマ」が社会の幅広い場面で自由に使われる時代の到来を念頭に置き、今後のドローンと空飛ぶクルマの航空管制技術に対応した通信技術を共同開発。安全に飛行できる環境の整備を後押しし、ドローンと空飛ぶクルマの早期実用化を目指す。
※ザインエレクトロニクスの概要
会社名 | ザインエレクトロニクス株式会社 |
所在地 | 東京都千代田区神田美土代町9番地1JRE神田小川町ビル3F |
設立日 | 1992年6月 |
資本金 | 11億7256万円(2021年12月末現在) |
代表者 | 代表取締役社長:南洋一郎 |
事業内容 | ・ミックスドシグナルLSIの開発・製造・販売 1.半導体製品販売 2.VLSI開発 3.IPライセンス供与&サポート ・AI&IoTソリューションの開発・製造・販売 |
提携内容は、ドローンと空飛ぶクルマが今後一層普及するのに対応したリアルタイム航空管制プラットフォームを実現するため、UTM (航空管制システム)向けのトランスポンダ通信モジュールを共同開発するとともに、UTMトランスポンダ通信モジュールの普及を通じてドローンや空飛ぶクルマの安全かつ効率的な航空管制を実現できるよう、政府や関係機関などと連携することを目指す。
ザインエレクトロニクスは「従来取り組んできたリモート化/省人化/無人化などの新常態への変革をサポートするソリューション提供に加えて、今後、空飛ぶクルマ時代の到来を念頭に置いた場合、きめ細かいドローンおよび空飛ぶクルマの航空管制を可能にする新技術が情報伝送デバイス技術および無線技術の両面から開発されることが必要であると判断し、こうしたニーズに対応したソリューション開発および社会実装を加速するため、ドローン航空管制技術に優れた世界的企業であるテラドローン社と資本業務提携することにした」とコメントしている。
(藤原秀行)