ドローン安全運行支援のトルビズオン、コンサルティングファームなどで活躍したエンジニアの石畑氏をCTOに招へい

ドローン安全運行支援のトルビズオン、コンサルティングファームなどで活躍したエンジニアの石畑氏をCTOに招へい

空に“住所”作る新技術の確実な運用目指す

ドローンの安全運行支援を手掛けるトルビズオンは8月15日、最高技術責任者(CTO)に石畑智教氏を任命したと発表した。

政府が2022年度中をめどに、ドローンが都市部上空を補助者なしで目視外飛行できるようにする「レベル4」を解禁する準備を進めており、物流などへのドローン利用が加速すると想定。土地所有者とドローンユーザーが上空の利用権を取引できるようインターネットで仲介、安全に飛行できる「空の道」を整備する独自サービス「sora:share(ソラシェア)」の機能向上や普及促進を図る。

同社は現在、3次元空間(緯度・経度・高度のデータセット)に名称を与える「スカイドメイン」という仕組みをソラシェアに導入し、世界中の空を識別可能とすることを目指している。石畑氏の力を借り、スカイドメインを確実に運用できるようにする。

石畑氏はSIerやITコンサルティングファームで、エンジニアとして企画・開発・運用を経験。グローバルギアでは、CIO(最高情報責任者)として国内外の新規事業を立ち上げてきた。その後、ふくおかフィナンシャルグループで新規事業の企画・推進に従事。並行して、クロスエイジの外部CTOとして活動を始めた。現在も、新規サービス「スター農家クラウド」の開発サポートなどを担っており、今年3月からトルビズオンのシニアテクニカルアドバイザーとして参画、8月にCTOとなった。


石畑氏

石畑氏は「スカイドメインは空に"住所"を作り、空域に関する情報データベースとひも付けます。この技術をサービス展開する上で重要なのはお客様のニーズに合わせて早期実現することです。そのためには、継続的にシステム開発可能な組織の構築が必要です。これまで培ってきた経験や専門性を生かし、スカイドメインをサービス展開する一助となり、当社の中長期的な企業価値最大化に貢献します」とコメントしている。


上空シェアリングサービス「ソラシェア」コンセプト


スカイドメインで実現する「空のデジタルツイン」(いずれもトルビズオン提供)

(藤原秀行)

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