安全運航の高度化や船員のウェルビーイング向上を期待
商船三井は12月12日、米宇宙関連企業スペースXとノルウェーのマーリンクが提供する衛星高速通信サービス「スターリンク」を同社の運航船でトライアル利用すると発表した。覚書をマーリンクと締結した。
スターリンクは低軌道の人工衛星を使用した、低遅延かつ高速伝送が可能な衛星通信サービスで、マーリンクが海事向けサービスを手掛ける予定。
現在陸上向けに提供されているサービスが海上向けにも開始された際は、船・陸間でデータをリアルタイムに共有できることによる安全運航の高度化が見込まれる。さらに、船員の船上での生活でも高速通信による交信・交流が可能になり、船員のウェルビーイング(心身の健康や幸福)の飛躍的な向上が期待できるとみている。
商船三井は今回のトライアルでスターリンク利用の効果を検証し、活用の方策を探る予定。
(藤原秀行)