オイシックス・ラ・大地、シダックスにTOBで最大33.34%の株式取得目指す

オイシックス・ラ・大地、シダックスにTOBで最大33.34%の株式取得目指す

給食サービスと野菜などのネット通販の連携強化視野

野菜のインターネット販売などを手掛けるオイシックス・ラ・大地は8月29日、医療施設や保育園向け給食サービスなどを担うシダックスにTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。最大で33.34%の株式取得を目指す。

オイシックスは今年6月、シダックスの筆頭株主を務める投資ファンドのユニゾン・キャピタルから、保有しているシダックス株式を買い取り、給食サービスなどで業務提携を検討する方針を開示していた。実際の株取得のためにTOBを行う。

TOBの期間は8月30日から9月28日まで。シダックスはTOB成立の下限を株式全体の27.02%取得、上限は33.34%取得と設定しており、下限がユニゾンの全保有株式に匹敵する。シダックスは買い付けに応じた株主の保有株式が下限に到達しなければ、買い付け自体を実施しないと説明している。

オイシックスはシダックスとの連携を強化し、食材のネット通販を拡大させたい考え。TOBに関しては、シダックスは8月29日、「本公開買付けが、今後の協業先の検討に与える影響を評価する必要があり、また、少数株主の利益拡大に資するかどうかについて慎重な判断が求められる中、本日現在、当社取締役会の本公開買付けへの賛否の表明および株主の皆様への応募の推奨・非推奨の結論が出ていない」と発表。法律に基づき期限の9月12日までに態度を表明すると説明している。

(藤原秀行)

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