アサヒロジスティクス、埼玉・滑川町に社員寮兼ねた研修用宿泊施設を新設へ

アサヒロジスティクス、埼玉・滑川町に社員寮兼ねた研修用宿泊施設を新設へ

23年7月完成予定、多くの人に物流業界志向してもらう狙い

アサヒロジスティクスは8月31日、埼玉県滑川町で研修用宿泊施設と社員寮を兼ねた施設を新設すると発表した。完成は2023年7月の予定。

同社は物流業界の課題である人材不足とドライバーの高齢化に対応するため、未経験者や若年層を積極的に採用し、自社での育成に注力している。施設の新設もその一環。

現在は自社で保有するドライバー専用研修施設「滑川福田センター」(埼玉県滑川町)で実施している3泊4日の新人研修や、同社独自の教育制度「アサヒ人財育成大学」など、宿泊を含む各種研修を自社内で一貫して行えるようになると効果を見込む。

併せて、安定的な人材確保には居住地域にかかわらず幅広く入社してもらえる環境整備が必要と判断、新施設を社員寮としても活用することを計画している。教育制度の整備にとどまらず、生活環境のサポートまで踏み込むことで、多くの人に安心して物流業界を志向してもらうことを目指す。


完成イメージ図

新施設は滑川福田センターから4キロメートル。研修時の宿泊施設としての利便性を確保する。施設内には談話室を設け、少人数での研修実施や、研修後のコミュニケーションの場として使用することも可能。研修参加者に向けては各部屋に机を配置し、復習や資料作成などにも活用できるよう配慮する。

同社は埼玉県内に17カ所の物流拠点を構えており、社員寮としても活用することで安定的な人材確保を行う。災害時の備えとしては、蓄電池や非常用コンセントも設置。太陽光発電から蓄えられた電力を活用し、災害時の停電の際にも電力を確保できるようにする。


埼玉県内の物流拠点と社員寮の配置

(藤原秀行)

雇用/人材カテゴリの最新記事