東海電子グループのネクストリンク、海運事業者へ簡単に検査可能な薬物スクリーニング検査サービスの提供開始

東海電子グループのネクストリンク、海運事業者へ簡単に検査可能な薬物スクリーニング検査サービスの提供開始

ガーゼで首元ふき取るだけ、原則5営業日以内に結果報告書提出

東海電子グループでアルコール検知器などを手掛けるネクストリンクは8月31日、海運事業者向け薬物スクリーニング検査サービス「船舶プラン」の提供を9月1日に開始すると発表した。

多くの海運事業者から「船員に対して定期的に薬物検査を実施ているが、尿検査はトイレで実施する必要があり、検査を受ける側の負担が大きいのがネックとなっている。また、検査後の検体の保管も大変なため、もっと簡単に検査が実施できないか」との相談が寄せられたのに対応。同社でサービスを展開している「ガーゼで首元をふき取るだけで検査ができる薬物スクリーニング検査」を海運事業者向けとして内容を充実させ、新たに「船舶プラン」として提供することにした。

同社の検査は場所や時間を選ばず、簡単に検査が可能で、専用の箱に入れて返送するだけで完了するのが特徴。既に海運事業者でも定期検査や採用時の検査、検船時の検査報告として利用するケースが出ている。

船舶プランは先に検査キットをユーザーに渡し、検査の実施ごとに1人当たり税込み6600円を課金する仕組みのため、ユーザーの負担を減らせると見込む。検査キットは1年間使用できるため、社員の定期検査に限らず、採用時の検査としても利用可能という。


検査イメージ


船舶プランの運用イメージ

同社の薬物スクリーニング検査サービスは15種類の薬物に対応。検査は1カ月前までさかのぼって検知することが可能のため、薬物使用をごまかすのが難しく、結果として薬物使用の抑止効果が期待できると説明している。検査結果は同社に検査キットが到着してから原則5営業日以内に検査結果報告書を提出する。


検査報告書イメージ(いずれもネクストリンク提供)

(藤原秀行)

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