差別化希望に対応、進捗などの管理も円滑化
オープンロジは9月7日、EC事業者らの物流受託サービスに関し、倉庫での非標準的な流通加工業務をサービスユーザー用システム画面から容易に依頼、進捗状況などを管理できる「入出庫加工指示機能」の提供を始めたと発表した。
新機能を使うことで、ユーザーは標準メニューを自社仕様にカスタマイズし、希望する独自の流通加工業務の依頼を標準メニューの作業項目と同じように画面上で一元管理・指示することが可能となります。
オープンロジは増え続ける商品カテゴリに対応できるよう、倉庫でのオペレーションの標準化と作業フローの改善を進め、業務の一元化と効率化を実現してきた。同時に、倉庫と連動させてシステムの機能を開発することで、ユーザーポータル画面から依頼できる倉庫への加工業務依頼(流通加工業務)の項目を増やし、ユーザーが画面上で一元管理・指示ができるメニューを充実させ、ユーザーの物流業務の効率化につながる改善も展開してきた。
一方で、ユーザーからは「ECでは顧客とのリアルな接点の物流で競合と差別化を図りたい」「商品の検品や梱包に自社独自のカスタマイズを加えることで顧客満足度を向上させたい」といった、標準化したメニューでは対応できないニーズが多く寄せられていた。
以前からオープンロジはユーザーが標準メニューの作業項目にある「入庫時加工機能」や「特殊梱包指示」などを利用して、流通加工業務を依頼することが可能。しかし、ユーザーはその都度、事前にオープンロジに問い合わせた上で、個別指示で倉庫に連絡する必要があり、標準メニューと同じ画面で追加業務のメニュー一元管理・指示をすることができなかった。
また、倉庫でも流通加工業務の依頼を倉庫管理システム(WMS)の画面上で一元管理することができず、作業フローも都度ユーザーに確認しなければならなかったため、倉庫でのオペレーションが煩雑になっていた。
そのため、ユーザーポータルへの新規機能として「入出庫加工指示機能」を開発し、WMSや倉庫での作業内オペレーションと連携させることにより、商品の入庫時や出庫時に標準メニューと同じように、ユーザーが希望する商品や梱包に独自の付加価値を付ける加工作業依頼をカスタマイズメニューとしてユーザーのシステム画面に追加・一元管理・指示ができるようにした。
(藤原秀行)