4か所で社会受容性醸成に向けたシンポジウムを開催
「空飛ぶクルマ」と物流ドローンの開発を手掛けるSkyDrive(スカイドライブ)は9月7日、大阪府の「空飛ぶクルマ都市型ビジネス創造都市推進事業補助金」対象事業に採択されたと発表した。
2025年の大阪・関西万博開催で日本初の空飛ぶクルマ実用化を目指し、大林組や関西電力、近鉄グループホールディングス(GHD)、東京海上日動火災保険と連携。今年の秋から冬にかけ、府内計4カ所でシンポジウムや講演会を開催する。21年度に続き、5社の手掛ける空飛ぶクルマの実用化に向けた事業が同補助金の対象となった。
大阪府は21年度、空飛ぶクルマの実現に向けた今後の取り組みの工程表「大阪版ロードマップ」を策定。今回の業は、「空の移動革命社会実装に向けた大阪版ロードマップ」に定めるアクションプランに基づき、事業者が行う各種取り組みを支援。万博時の商用運航実現を狙っている。
SkyDriveは空飛ぶクルマの運送サービス実現へ21年9月に大阪府、大阪市と連携協定を締結。同年10月には大林組、関西電力、近鉄GHD、東京海上日動火災保険と共同で、地域住民の理解促進と社会受容性を高めるための「大阪ベイエリアにおける、空飛ぶクルマによるエアタクシー事業性調査」を行った。
昨年度実施の社会受容性醸成活動を、大阪ベイエリアから府内4カ所に広げ、空飛ぶクルマのイメージを生活者に理解してもらえるよう、シンポジウム形式にリニューアルし、5社共同で大阪府や府内の各自治体とタッグを組み、空飛ぶクルマの社会需要性醸成を一層推進していきたい考え。
■共同実施体制
本事業は下記に挙げた企業間で役割分担をし、各自治体と連携しながら実施する予定。
株式会社SkyDrive | 代表企業、全体企画 |
株式会社大林組 | パネル展示等のコンテンツ作成 |
関西電力株式会社 | パネル展示等のコンテンツ作成 |
近鉄グループホールディングス株式会社 | シンポジウム運営及びパネル展示等の制作 |
東京海上日動火災保険株式会社 | 社会受容性調査の設計・実施 |
(藤原秀行)