24年の量産開始目指す
ドイツの商用車大手ダイムラートラックホールディングス(HD)は9月18日、新たに開発した電気自動車(EV)トラック「eActros LongHaul(eアクトロス・ロングホール」のプロトタイプを公開した。
量産型はより寿命が長く多くのエネルギーを生み出せる「リン酸鉄リチウム電池(LFP)」を採用し、1回の充電で航続距離が約500キロメートルに達すると説明。従来のEVトラックより航続距離を長くすることに成功した。
同社は2022年中に公道で走行実験を始め、24年に量産を開始したい考え。併せて、トラクタータイプの「eActros300」、中型トラックの「eAtego(eアテーゴ)」も発表した。
「eActros LongHaul」(同社提供)
同社は今後の目標として、2050年までに公道でCO2を生み出さないカーボンニュートラルな輸送を実現すると説明。その前段として、39年までに欧州、日本、北米の主要3市場で全ての新型車両を走行時にCO2ニュートラル化することを目指す方針を表明した。
9月25日までドイツのハノーバーで開かれている商用車の大型展示会「IAAトランスポーテーション2022」に出展している。
(藤原秀行)