実践的トレーニングなど展開
NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は8月20日、NECの協力を得て、2023年10月からNXグループが掲げるDXロードマップ実現のリーダー的存在を務めるDX専門人財の育成プログラムを進めていることに関連し、今年8月時点で40人がDX専門人財育成プログラムを修了したと発表した。
NXHDは2028年度末までに400人の専門人財育成を目指す。
今後、NXグループでは専門人財を中心にデジタル化とDXによる事業の改革・創造をさらに加速させたい考え。
DX専門人財育成プログラム概要(プレスリリースより引用)
NXグループは23年7月、DXの基礎知識教育と位置付けている「リテラシー教育」を開始。これまでに国内外の合計5万8000人の従業員を対象に教育を実施している。
20年10月からはDXに取り組んでいる専門人財を対象にNECと共同で、事業成長に直結する「専門教育」を推進。NXグループではDX専門人財を中心として、物流現場におけるAIやロボティクスを活用した人員配置・車両運用・倉庫保管の最適化などの様々なプロジェクトの検討を進めている。
NECは2021年からDX推進に必要なデジタル人財育成をワンストップで支援する「NECアカデミー for DX」を提供しており、今回はそのノウハウを活かした独自プログラムをNXグループ向けに作成した。
NXHD向けプログラムはNECのDXコンサルタントがファシリテーターとなって実践的トレーニングとDXテーマの可視化・体系化を支援。育成対象者が実際に関与する現場・事業のテーマを課題として取り扱うことで、DXプロジェクトをリードするために必要な要素であるスキル・考え方・姿勢を体系的かつ実践的に学べるようにしている。
さらに、NECの「DXスキルアセスメント」を活用することで、育成対象者の行動特性とスキル成熟度を定量的・客観的に可視化することが可能になる。
また、集合ワークショップでの学び・気づき促進、個人でのDX推進テーマの企画構想、DXコンサルタントとの1対1の対話・議論と行動促進などを組み込んだプログラム構成とすることで、育成対象者同士の横連携と個人に寄り添ったサポートを提供できるよう配慮している。
プログラムの最終段階は、それぞれが推進するDXプロジェクトの企画構想を体系化するとともに、NXグループが実施するDX推進支援制度と組み合わせることで、育成プログラムでの学びをスムーズに実践へとつなげられると見込む。
(藤原秀行)