国際民間航空機関、脱炭素へ長期目標「2050年までにカーボンニュートラル」採択

国際民間航空機関、脱炭素へ長期目標「2050年までにカーボンニュートラル」採択

環境負荷低い燃料SAFの利用など促進へ

国際民間航空機関(ICAO)は9月27日~10月7日、カナダ・モントリオールのICAO本部で総会を開催した。国際航空分野の脱炭素促進へ「2050年までのカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)」を目指す長期目標を採択した。

総会では併せて、国際航空分野におけるCO2排出削減の枠組みについて、各国の航空会社に課される削減量に関する算定基準の見直しなども採択した。

ICAOが長期目標としてカーボンニュートラルを明確に打ち出すのは初めて。採択した長期目標自体に拘束力はないが、各国政府や航空会社は長期目標に沿って、今後温室効果ガスの排出削減へ、環境負荷の低い航空燃料SAFの利用促進などに取り組むとみられる。

日本からは首席代表の豊田俊郎国土交通副大臣らが参加、ビデオメッセージによる代表演説を行った。


豊田副大臣による代表演説


ICAO理事会議長、事務局長との会談(いずれも国交省ホームページより引用)

(藤原秀行)

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