4500坪、現地鉄道などと連携しスピード出荷可能に
日本・韓国間の越境物流などを手掛けている物流企業の国際エキスプレス(東京都品川区東品川)は、新たに韓国のソウル市内でEC向けの物流拠点「韓国水色駅EC物流センター」を開設した。
韓国内の配送や日本との輸出入に関する3PLのフルフィルメントサービス・保管拠点として活用。延床面積は約4500坪(約1万5000平方メートル)を確保し、総ラック数は約1万8500個に及ぶ。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴うEC利用拡大などを受け、越境ECの貨物は増加傾向にある。国際エキスプレスは韓国発日本向けのEC貨物の取り扱いを得意としており、1日平均5万件以上を手掛けている。新拠点の稼働開始で日韓間の越境EC拡大に物流面で貢献していきたい考え。
新拠点が入る建物のイメージ(国際エキスプレス提供)
国際エキスプレスは1990年設立。日本と韓国に軸足を置いた国際物流などを展開し、2019年に金浦~羽田間や仁川~成田間の航空BtoC貨物の取り扱いを開始するなど、業容を広げている。
新拠点は韓国鉄道公社(KORAIL)の水色駅近くに位置。コンテナ積みの作業を済ませた後、同日中にKORAILと連携し、鉄道で釜山港などに輸送、大阪港や博多港へ届けられると見込む。国際エキスプレスはJR貨物も活用することで、航空輸送と同程度のリードタイムを実現できるとみている。
越境ECで注文を受けた当日に商品を発送するスピード出荷に対応していく構えだ。
新拠点の内部(国際エキスプレス提供)
(藤原秀行)