サービス開発加速や国内拠点充実も
国際物流の業務デジタル化システム「Giho(ギホ)」を運営しているWillboxは10月24日、シリーズAラウンド(事業拡大期)で総額約7億円の資金調達を実施したと発表した。
既存投資家のSMBCベンチャーキャピタルがリード投資家を務め、同じく既存投資家の三菱UFJキャピタル、丸紅ベンチャーズ、ANOBAKAに加え、新規投資家として米セールスフォースの投資部門Salesforce Ventures、台湾の政府系研究機関、工業技術研究院(ITRI)系投資会社の創新工業技術移転股份有限公司(ITIC)と三菱UFJキャピタルが共同で展開しているファンドGolden Asia Fund Ⅲ、みずほキャピタルが参加した。
Willboxは調達資金を顧客基盤の拡大に向けたサービス開発加速や国内拠点の充実、台湾での事業立ち上げに充てる予定。
Gihoは主に「大型貨物(工業製品)」を扱う荷主企業とデータベース化された物流事業者を、直接つなぐクラウド型サービス。
現在、85社の荷主企業が活用しており、その8割超が上場企業という。また、160社を超える物流事業者からデータベース化で協力を得ている。
独自に構築した物流事業者に関するデータベースとアルゴリズムを活用し、荷主企業が入力した貨物の寸法や内容物、出荷地、荷受地、スケジュールといった条件に応じて、最適な物流事業者を組み合わせた見積もりを最短10秒程度で作成できるのが特徴。
(藤原秀行)※いずれもWillbox提供