ロボット活用した個人向け配送サービスの実証実験を北海道石狩市の公道で開始

ロボット活用した個人向け配送サービスの実証実験を北海道石狩市の公道で開始

ヤマトと京セラCS、早期の実用化目指す

京セラコミュニケーションシステム(KCCS)と北海道石狩市、ヤマト運輸は11月8日、同市緑苑台東地区の一部エリアの公道(車道)で、無人自動配送ロボットを活用した個人向け配送サービスの実証実験を同日始めたと発表した。

新型コロナウイルスの感染拡大で「非対面・非接触」の荷物受け取りのニーズが増えていることや、配送現場の人手不足が深刻化していることを踏まえ、KCCSとヤマトは早期にロボット宅配を実現したい考え。

実証実験は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募し、6月にKCCSが採択された「革新的ロボット研究開発基盤構築事業/自動配送ロボットによる配送サービスの実現」の取り組みの一環として行う。

当該エリアの住民を対象に、走行中にCO2を排出しないバッテリー駆動の配送ロボットで商品を届ける。両社は実証実験を通じて、社会実装に向けた技術・運用・事業面の課題を検証し、新たな配送サービスの実現と、持続可能な地域社会への貢献を目指す。

実証実験の概要

実施期間  2022年11月8日(火)~11月下旬の平日 9:00~16:30(予定)
※    悪天候、車両調整により実施期間が変更になる可能性がある
実施内容 無人自動配送ロボットを活用した個人向け配送サービスの検証
<サービスフロー>
(1)    ヤマト運輸スタッフは、無人自動配送ロボットのロッカーに宅急便を格納。
(2)    受取人に荷物のお届け予定をLINE※1で通知。
(3)    無人自動配送ロボットは、受取人が事前に指定した受け渡し場所に移動。
(4)    受取人は、無人自動配送ロボットのタッチパネルを操作し、ロッカーから荷物を引き取る。
(5)    無人自動配送ロボットは、次の受け渡し場所に移動。
※1  「LINE」は、LINE株式会社の商標または登録商標
対象荷物     本実証実験のモニター登録者宛ての宅急便
※    クール宅急便、着払い・代金引換・120サイズ以上・時間帯指定がある荷物などは除く
走行エリア 北海道石狩市緑苑台東地区の一部エリアの公道(車道)
走行ルートの総延長は約5km

※ 走行ルート、停車位置は変更になる可能性がある
各社の役割     【 KCCS   】本実証実験に関する企画・管理・調整、無人自動配送ロボットの開発・運行管理
【 石狩市 】本実証実験の実施地域との調整
【ヤマト運輸】無人自動配送ロボットを活用した個人向け配送サービスの実施、事後評価の支援

<無人自動配送ロボットについて>
・ 走行中は遠隔から監視者がモニタリングし、状況に応じて無人自動配送ロボットを遠隔操縦する。
・ 公道(車道)実証のための許可は、北海道運輸局から保安基準緩和認定を受け、北海道警察から道路使用許可を取得し、石狩市の協力を得て実施する。

(藤原秀行)※写真は両社提供

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