ヤマトと京セラCS、早期の実用化目指す
京セラコミュニケーションシステム(KCCS)と北海道石狩市、ヤマト運輸は11月8日、同市緑苑台東地区の一部エリアの公道(車道)で、無人自動配送ロボットを活用した個人向け配送サービスの実証実験を同日始めたと発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大で「非対面・非接触」の荷物受け取りのニーズが増えていることや、配送現場の人手不足が深刻化していることを踏まえ、KCCSとヤマトは早期にロボット宅配を実現したい考え。
実証実験は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募し、6月にKCCSが採択された「革新的ロボット研究開発基盤構築事業/自動配送ロボットによる配送サービスの実現」の取り組みの一環として行う。
当該エリアの住民を対象に、走行中にCO2を排出しないバッテリー駆動の配送ロボットで商品を届ける。両社は実証実験を通じて、社会実装に向けた技術・運用・事業面の課題を検証し、新たな配送サービスの実現と、持続可能な地域社会への貢献を目指す。
実証実験の概要
<無人自動配送ロボットについて>
・ 走行中は遠隔から監視者がモニタリングし、状況に応じて無人自動配送ロボットを遠隔操縦する。
・ 公道(車道)実証のための許可は、北海道運輸局から保安基準緩和認定を受け、北海道警察から道路使用許可を取得し、石狩市の協力を得て実施する。
(藤原秀行)※写真は両社提供