茨城・つくばで定常的サービス開始、地元住民のニーズに対応
楽天グループは11月18日、茨城県つくば市で、自動配送ロボット(UGV)を使い、公道を通って小売店や飲食店の商品を購入した人の自宅などに届ける定常的な配送サービスを11月19日に始めるのに当たって、メディアに夜間走行のデモを公開した。
自動配送ロボットによる宅配の実証実験は各地で行われているが、夜間の実現を目指すのは珍しい。
同市では今年5月以降、地元住民を対象に、週1回など期間限定でUGVによる配送サービスを展開。利用者から好評を博したため、平日も含めて毎日配送サービスを実施し、新たに夜間や雨天にも対応できるようにした。
UGVは米国のスタートアップCartken(カートケン)が開発し、三菱電機が今回のサービス導入へ調整したもの2機種を使っている。夜間走行の際は期待に搭載している複数のライトを点灯させ、暗闇でも周囲の人がすぐに気づくよう配慮している。
楽天グループは政府が改正道路交通法に基づき、2023年4月1日から公道を走行するロボットによる自動宅配が可能な新制度をスタートさせるのに合わせて、現在は保安要員を必ず遂行させているが、なるべく早く、UGV単独で移動できるようにしたい考え。夜間でも安全に自動走行できるノウハウを蓄積していく方針だ。
UGVの夜間走行のデモ
(藤原秀行)