三井不動産の新社長に植田取締役専務執行役員が昇格へ、交代は12年半ぶり

三井不動産の新社長に植田取締役専務執行役員が昇格へ、交代は12年半ぶり

菰田氏は代表権ある会長に、4月1日付

三井不動産は12月9日、菰田正信社長(68)が4月1日付で代表権のある会長となり、後任に植田俊取締役専務執行役員(61)が昇格する人事を発表した。社長交代は2011年6月以来、約12年半ぶり。

植田氏は中核事業のオフィスビルや商業施設の開発で長年、手腕を発揮。最近は新事業開発やベンチャー企業との連携などにも取り組んでいる。トップとして既存事業の強化と新領域への進出を加速させたい考え。

菰田氏は2011年の就任から、創業の地の東京・日本橋など都心部の再開発を推進。海外事業の強化にも取り組み、業績を伸ばした。


植田俊新社長(三井不動産提供)

また、不動産証券化事業の発展などに尽力してきた岩沙弘道会長(80)は4月1日付で取締役となった後、6月の定時株主総会を経て退任、相談役となる。

植田 俊氏(うえだ・たかし)1983年一橋大学経卒、三井不動産入社。2011年執行役員、15年常務執行役員、20年取締役常務執行役員を経て21年4月より現職。京都府出身。

(藤原秀行)

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