MonotaRO、西日本の物流機能を兵庫・尼崎から猪名川に12月末で完全移行

MonotaRO、西日本の物流機能を兵庫・尼崎から猪名川に12月末で完全移行

出荷能力は最大3倍に、業務効率化を加速

工具などのインターネット通販大手MonotaRO(モノタロウ)は12月15日、2014年から稼働し、西日本の物流を担い続けてきた兵庫県尼崎市の物流拠点「尼崎ディストリビューションセンター(DC)」の機能を、22年4月に第1期の稼働を始めた同県猪名川町の「猪名川ディストリビューションセンター(DC)」に12月末、従来予定通り完全に移管すると発表した。

尼崎DCは12月末で閉鎖。ロボットなどの先進的機能を積極的に投入する猪名川DCを活用し、物流業務の効率化を加速させる。猪名川DCは2023年、第2期の稼働をスタート、より機能を拡充する計画。

猪名川DCはプロロジスが開発した物流施設「プロロジスパーク猪名川1」に入居。1日当たりの出荷能力は第2期の稼働開始後、最大18万行で尼崎DCの3倍に拡大する見通し。延べ床面積は最大約19万4000㎡と、尼崎DCの4倍強に達する。

猪名川DCは日立製作所製の棚搬送ロボット「Racrew(ラックル)」を最終的に約800台導入。棚専用エレベーターも採用し、複数のフロア間で商品を納めた棚を自動的に行き来させることを可能にしている。


猪名川DCが入るプロロジスの物流施設(2021年12月撮影)


猪名川DC内を走行するRacrew(22年5月撮影)

(藤原秀行)

物流施設/不動産カテゴリの最新記事