川崎汽船、横浜港大黒ターミナルでヤード管理システムの導入開始

川崎汽船、横浜港大黒ターミナルでヤード管理システムの導入開始

完成車の配置など迅速に共有可能

川崎汽船は2022年12月26日、傘下でコンテナターミナル運営などを手掛けるダイトーコーポレーションと連携し、川崎汽船グループとして国内初の自営完成車ターミナル「横浜港大黒C-4ターミナル」で、22年11月に「ヤード管理システム」の運用を開始したと発表した。

ターミナル内の車両の搬入・搬出状況や車両情報・蔵置場所をシステム内で一括管理。マッピング機能で蔵置図を自動作成し、より正確かつ分かりやすく車両の配置を可視化するのが特徴。

過去のデータ蓄積・分析で車両蔵置台数の予測など、効率的なヤード運営を目指す。

輸出中古車に関してはQRコードによる車両管理を実施。ヤード管理システムのハンディ端末を使用することで、どこにいても現場の状況を迅速かつ正確に把握し、システムを通じて関係者が最新の情報を共有、業務の正確性向上や効率化を図る。


ヤード管理システム端末。搬入表に貼付のQRコードを読み取り、車両情報(蔵置、車両状況)の把握と車両情報の入力(登録)が可能


端末内のマッピング機能表示イメージ。車両情報は状態ごとに色分けして表示できる。関係者が最新の情報を迅速に共有することが可能(いずれもプレスリリースより引用)

ターミナルは22年4月の運営開始以降、環境に配慮したターミナルを理想に掲げ、構内で使用する業務車両のEV(電気自動車)化、ソーラーカーポートの設置、再生可能エネルギー由来で実質CO2排出ゼロの電力を利用。今回のデジタル技術導入でさらに付加価値の高いターミナルとしてニーズに柔軟かつ積極的に対応していきたい考え。

(藤原秀行)

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