当初は370億円でスタート、数年内に1000億円まで拡大目指す
清水建設は1月11日、完全子会社の清水建設不動産投資顧問を通じ、非上場オープン・エンド型の私募リート(REIT)「清水建設プライベートリート投資法人」の運用を同日開始したと発表した。
清水建設グループは2023年度までを対象とする現行の中期経営計画で、非建設事業の強化方針を表明。不動産開発事業のさらなる成長に向けた取り組みを推進しており、今回の私募REIT組成・運用開始もその一環。ポートフォリオの物件売却で得た資金を新規開発物件に再投資し、社会に優良物件を供給することを目指す。
私募リートはオフィスビルや物流施設をメーンの投資対象とする総合型に設定。環境性能とBCP機能を兼ね備えた自社開発物件を軸にポートフォリオを構築する。資産規模は約370億円でスタートし、数年以内をめどに1000億円まで拡大させたい考え。
当初の組み入れ資産は埼玉県新座市で開発した大型物流施設「S・LOGI新座West (持分57%)」など4物件。「S・LOGI 新座West」は環境・社会への配慮が成された不動産が対象の「DBJ Green Building認証」を取得済みで、施設全体に再生可能エネルギー由来の電力を導入している。
資産の取得資金はグリーンファイナンス・フレームワークを策定し、日本格付研究所による「JCRグリーンファイナンス・フレームワーク評価」の最上位評価「Green1(F)」を取得した上で、運用開始時からグリーンローンによる調達を展開している。
投資法人の概要
名称 | 清水建設プライベートリート投資法人 |
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所在地 | 東京都中央区京橋二丁目17番4号 |
執行役員 | 奈良 利秀 |
設立日 | 2022年7月11日 |
運用開始日 | 2023年1月11日 |
資産規模 | 約370億円(運用開始時) |
資産運用会社 | 清水建設不動産投資顧問株式会社 |
投資対象 | オフィス、物流施設等 |
資産運用会社の概要
名称 | 清水建設不動産投資顧問株式会社 |
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所在地 | 東京都中央区京橋二丁目17番4号 |
代表者 | 代表取締役社長 奈良 利秀 |
設立日 | 2021年8月5日 |
資本金 | 1億円 |
株主 | 清水建設株式会社100% |
S・LOGI 新座West(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)