まず中京エリア対象に、輸送ネットワークの相互活動も
三菱ケミカルグループと三井化学は1月27日、化学品物流の標準化・効率化に向けた共同検討を開始したと発表した。
早期に着手可能なテーマは2022年度中に、段階的に実行し、同様の課題を抱える化学業界の物流分野で会社の枠を超えて横断的な取り組みをリードしていくことを目指す。
22年度中に検討、段階的に実行していくテーマとしては、具体的には中京エリア内および他エリア向けの共同輸送、中小口貨物の輸送ネットワーク相互活用、ケミカルタンカー（液体化学品輸送船）の共同利用などを想定している。
輸送ネットワークの相互利用については、三菱ケミカルグループの西日本～関東エリアと三井化学の東北エリアを対象に検討する。このほか、輸送ルート・マッチングツールの活用による共同物流案件の拡大も図る。
共同物流の推進に不可欠な物流の標準化・情報基盤整備に関しても、両社がともに参画している、物流標準化を目指す内閣府の国家プロジェクト「SIP地域物流ネットワーク化推進協議会」の活動を通じ、国や自治体、業界団体などと連携しながら取り組む予定。
（藤原秀行）
