ブルーイノベーション・熊田社長が新システム活用構想披露
ドローン(小型無人機)の運行管理システム開発などを手掛けるブルーイノベーションの熊田貴之社長は3月13日、千葉市の幕張メッセで同日開幕した国際展示会「ジャパンドローン209」で講演し、自律的に空を飛ぶドローンや「空飛ぶ車」などの最適な飛行ルートを自動的に考案する新たなシステムの開発に着手したことを明らかにした。
講演する熊田社長
対象となるのはドローンが飛び交う高度150メートル以下の空域。あるエリア内でドローン同士やドローンと有人機の衝突を自動的に回避、安全で効率的に飛ぶことが可能な環境を整備し、ドローンの普及をさらに後押しするのが狙い。
熊田社長はシステム活用を「クラウドモビリティ構想」と称し、「高度150メートル以上の空域はいろいろな飛行機が存在するが空路は固定化されている。半面、150メートル以下は全く空路が固定化されていない。あらゆる瞬間ごとに最適なルートを考え、ドローンに情報を提供するプラットフォームの構築を検討している」と説明した。
また、構想の実現に当たっては、同社が開発したドローンの自動離発着設備「BIポート」を活用する考えを示した。
(藤原秀行)