アイカ工業が茨城・古河で高級人造石の新工場稼働、原板倉庫も設置

アイカ工業が茨城・古河で高級人造石の新工場稼働、原板倉庫も設置

大量供給対応可能、生産能力年4万本に拡大へ

アイカ工業はこのほど、シリコン樹脂製品の製造などを担っている茨城工場(茨城県古河市)の敷地内に、高級人造石「フィオレストーン」の加工・出荷を手掛ける新工場を開設、今月7日に稼働させたと発表した。新工場は延べ床面積約2850平方メートルで、安定供給確立のため倉庫も備えており、総投資額は約10億円。


新工場の外観(アイカ工業提供)※クリックで拡大

フィオレストーンは2011年に同社が国内初のエンジニアドストーン(人造石)の独自ブランドとして発売。高級マンションのキッチン天板などに使われ、国内最大のブランドに成長している。今後もオフィスやマンション、ホテルの洗面・受付カウンターとしての需要が見込めるため、生産能力を増強する。

新工場の稼働でカウンター加工品の生産能力が年間約4万本にアップし、納期を現在の4~6週間から3週間程度まで短縮できるとみている。同社は2020年度にフィオレストーンを含むストーン事業全体の売上高を70億円まで高めたい考えだ。

新工場は他にもイタリア発の陶器質大板セラミックタイル「ラミナム」や人工大理石カウンターの加工機能を有する。さまざまな種類の天板を1カ所で大量供給できる国内稀有の拠点として本格稼働させる。

また、原板倉庫も設置し、大量注文にも対応できるよう安定供給体制を確立。重量物を扱うスタッフの安全・健康に配慮し、搬出用の大型クレーン3基を導入している。


原板倉庫(アイカ工業提供)※クリックで拡大

(藤原秀行)

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