日本自動車車体補修協会とナルネットコミュニケーションズ、EV整備ネットワークの構築に着手

日本自動車車体補修協会とナルネットコミュニケーションズ、EV整備ネットワークの構築に着手

メンテナンスパックも開発

自動車整備や溶接の関係事業者らで構成する日本自動車車体補修協会(JARWA)と、JARWA正会員で自動車メンテナンス受託管理のナルネットコミュニケーションズ(愛知県春日井市)は4月19日、協働してEV(電気自動車)のメンテナンスが可能な整備ネットワークの構築に着手すると発表した。

カーボンニュートラルの実現に向け、グローバル規模でEV開発競争が加速する中、日本で車両を入手可能な新興メーカーが増えている。正規ディーラーネットワークを構築済みの既存自動車メーカーと異なり、新興EVメーカーの多くは整備ネットワークを持っていないことが本格的な普及のハードルになっている。

新興EVメーカーも多く加入しているJARWAと、全国に約1万500カ所の提携工場ネットワークを持つナルネットコミュニケーションズがタッグを組み、協働してEV整備のための知識や機器を整備工場に提供。新興EVメーカーにとって利用しやすい整備ネットワークを実現することを目指す。

並行して、ナルネットコミュニケーションズ独自の整備データベースを活用し、EVの特性に合わせて車検や点検などを包括した「メンテナンスパック」を開発、EVユーザーの利便性向上にもつなげていく考え。

EV整備ネットワークの構築とEVメンテナンスパックの開発に際しては、新興EVメーカーや行政公官庁と連携。多様な駆動システムを持つさまざまなEVに対して、普遍的なメンテナンスパックを全国一律で提供することで、EV社会推進の一助になる方針。

(藤原秀行)

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