井本商運が民間初、内航船員向け訓練の日本海事協会認証を取得

小型船の1人当直など体験可能

井本商運は5月15日、グループの神戸海洋技術が運用する操船シミュレーターを利用し、船内作業を安全に管理するBRM（ブリッジ・リソース・マネジメント）の訓練を立ち上げたことに関連し、民間で初めて内航船員向け訓練の日本海事協会（NK）認証を取得したと発表した。

訓練は内航船員の安全運航能力を向上させることを主眼に置いている。1日（7.5時間）の座学と操船シミュレーター演習で構成し、小型船での1人当直のシナリオも想定している。

船種はコンテナ船、貨物船、タンカーを準備し、海域も東京湾、伊勢湾、瀬戸内海の3海域および海上交通安全法上の11航路から選択できる。修了生は安全な航海を維持する能力とBRMの知識を取得できるようになるとみている。

神戸海洋技術は実態に即した訓練を常に目指しており、BRMだけでなく、機関シミュレーターも2023年度中の導入を予定。甲板と機関の両方から船員教育を積極的に実施していきたい考え。

日本海事協会の斎藤直樹海技部長（左）と井本商運の井本隆之社長

訓練の様子（いずれもプレスリリースより引用）

（藤原秀行）