ジェイテクト、大型ドローン「空飛ぶ軽トラ」実現へプロドローン主導の官民プロジェクトを技術支援

ジェイテクト、大型ドローン「空飛ぶ軽トラ」実現へプロドローン主導の官民プロジェクトを技術支援

電源の性能向上目指す

トヨタ自動車グループで自動車部品大手のジェイテクトは5月25日、プロドローンを中心としてドローンを活用し社会課題解決を図るプロジェクト「あいちモビリティイノベーションプロジェクト 空と道がつながる愛知モデル2030」を技術面で支援すると発表した。

愛知県が運営する「革新事業創造提案プラットフォーム(A-idea)」で提案され、優れた「革新事業」として県に採択されている。官民共同プロジェクトチームで人や物の移動に関する社会課題解決に取り組む。

県に採択されたことはプロドローンが先に公表済み。ジェイテクトはプロドローンとドローンの技術開発で協力しているほか、ジェイテクトがプロドローンに出資している。あらためて、技術面でプロドローンが掲げている大型の輸送用ドローン「空飛ぶ軽トラ」の実用化に協力していきたい考えを示した。

「あいちモビリティイノベーションプロジェクト 空と道がつながる愛知モデル2030」はドローンや空飛ぶクルマなどの「空」で活躍するモビリティの社会実装の早期化や、自動運転車両との同時制御の運行など、人や物の移動に境界がなくなる愛知県発の新しいモビリティ社会の構築を目指すのが特徴。産業用ドローンシステムの研究・開発・製造を手掛けるプロドローンが中心的存在となっている。

2025年までに、同社が開発を進める50kgの荷物を搭載して50km飛行できるドローン「空飛ぶ軽トラ」の社会実装を計画。愛知県や県内企業が連携してビジネスモデルを確立し、自動運転や「空飛ぶクルマ」など、他領域の革新的なビジネスモデルとの融合を図る。2030年を目標に、新たなモビリティ領域である「空」と地上の「道」がシームレスにつながるMaaSの新しいモデルを確立し、「愛知モデル」として他県や世界に展開していく。

ジェイテクトは主に電源分野で、プロジェクトの中心的な役割を果たすドローンの性能を高めるための技術協力を進めていくと説明しており、ドローンの電源性能を高め、長時間安定的に稼働できるようにする。


プロドローンが開発を進める産業用ドローン「空飛ぶ軽トラ」のイメージ(プロドローン提供)

(藤原秀行)※いずれもジェイテクト提供

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